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気負わず楽しむ、陶器絵付けの教室です。
2022-06-10

【素材選びのコツ】陶器に不良を見つけてしまったら…?

「普段使いの陶器絵付け・スタジオアートピース」の山岡ルイです(^^)

pebeoポーセレン150を使った陶器絵付けに役立つ情報をお伝えしています。

最近購入した陶器に不良を発見してしまいました…。もともとオッチョコチョイな性格をしているのですが、実店舗で実物を見て購入したのに不良に気づかなかったなんて(^^;)と我ながらガッカリしています(笑)今日は「たまに見つかる陶器の不良と対応」についてまとめてみようと思います。

陶器の不良の種類

陶器の不良には、色々な種類があります。一部が欠けていたり、釉薬が剥がれていたり、釉薬や絵の具が飛んで絵柄以外のところに色がついていたりと、様々です。こうした「不良品」とされるものは出荷前に製造ラインから弾かれるか、明確に「Bクラス品」と表現して低価格で販売されたりします。ですが、中には検品を潜り抜けて販売されることも。今回私が購入した陶器は、検品から抜けて店頭に並んだようで、次のようなものでした。

赤い丸で囲った部分に、黒い点があるのがお分かりでしょうか?カップの内側だけでなく、外側にはこんな大胆に(笑)汚れを確認できます。

こうした汚れを見つけた際は、まず釉薬(ツルツルした部分)の内側についた汚れか、外側についた汚れか確認してみてください。釉薬の外側についた汚れであれば、洗剤等で洗って落とせるかもしれません(^^)

そして私が購入したのは釉薬の内側の汚れでした。釉薬の内側についた黒や茶色の汚れは、陶器の素材(土や石)の中に含まれる鉄分が浮き出てきたもの、もしくは製造過程で混入した異物であることが多いのですが、どちらにせよ、焼成(窯で焼くこと)した後なので、あとから除去することはできません。

こんな派手に汚れが浮いているのに、どうして私は気づかないのでしょうかね(笑)

こうした不良アリの陶器は、気にならないのであればOKですが、なるべくなら購入を避けたいところです。購入前・購入後には、次のようなことに気をつけてみてくださいね。

①購入前:実物、商品説明をよくチェックする

分かりやすい不良品を購入した私に言う権利があるのか微妙なところですが(苦笑)、購入前の陶器の状態をよくチェックしましょう。目につくところだけでなく、陶器の裏側、細かな装飾がついていればその部分もよく確認し、取れない汚れや欠け、剥げなどがないかチェックします。

特に、お手頃価格の商品やアウトレット品、Bクラス品などは不良率が上がるので、よくよく確認しましょう(^^)ネットショップで購入する場合は実物を確認できませんから、商品説明をよく読みます。

そして、万が一の場合、返品・交換に対応しているかどうかも知っておきたいですね(B品などのお買い得品は対応不可がほとんどです)。

私は基本的に返品・交換を利用しないので、不良アリの製品を買ってしまった時は、次のように対応しています。

②絵で隠す

私が今回購入した陶器についている汚れは、人体に悪影響があるわけではありません。

汚れているだけで、モノとして使用するには問題のないものです。処分してしまうのも気が引けるので、絵付けで隠してしまえるようなら、絵で隠すようにしています(^^)※ただし、お客様にお渡しするものには使用しません。あくまで自分用です!

小さな汚れ・薄い汚れであれば、上から濃い絵の具を重ね塗ってカモフラージュできちゃいます。また、真っ白な陶器にポツンと汚れがあると目立ちますが、周りににぎやかな絵柄が描かれていれば、(はっきりと塗りつぶさなくても)何となく汚れの存在感が薄まってくれることも。このあたりのサジ加減・納得感は人それぞれなので、どうしても汚れをつぶしたい!というのであれば、上から絵の具を塗るのがおすすめです(^^)

・透明度の高い色(マルセイユイエローなど)だと汚れが透けて見えますから、ご注意ください

・歯などの硬いものがあたる部分の汚れにはこの方法は使えません。硬いものとぶつかった衝撃で絵の具が剥がれることがあるためです。

③練習用陶器にする

②の方法に無理があれば、開き直って(?)絵付け練習用の陶器にしてしまうのもアリです。絵付けしたあとも焼き付けしなければ絵の具は何度でも剥がしてやり直しすることができます。本番前の練習や、絵の具の色味を確認するときなど、「汚してもいい陶器」枠で扱うのもいいのではないでしょうか(^^)

ちなみに私は、不良のある陶器をお客様用に回してしまわないよう、マスキングテープで目印をつけています。

「マステ付き」は自分用!

こうしておけば、間違いがないので安心ですよ!

まとめ

今回は「汚れ」の不良について書きましたが、陶器の欠け(破損)は、場所によってはケガをする可能性があります。破損不良については潔く処分する決断も必要です。

何にせよ、まずは不良のない陶器を買うのが一番ですが、不良に気づかず買ってしまった&ネットで買って実物をチェックできなかった等もあり得る話です(^^)そういう時は第二・第三の方法も利用してみてください♪

今回は自戒も兼ねたブログになりました(苦笑)気をつけていきましょう〜!

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

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