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気負わず楽しむ、陶器絵付けの教室です。
2022-06-27

初心者さんでもOK!:pebeoポーセレン150/ディスカバリーセット(12色)で楽しめる混色

「普段使いの陶器絵付け・スタジオアートピース」の山岡ルイです(^^)

pebeoポーセレン150を使った陶器絵付けに役立つ情報をお伝えしています。

pebeoポーセレン150の魅力のひとつは、違う色同士を混ぜてオリジナルの色を作れる(混色できる)ことです。シリーズ全体では何十色も展開されていますが、手持ちの絵の具だけでも、かなり幅広い色を作り出すことができます。今日は、pebeoポーセレン150のディスカバリーセット(12色)を使って楽しめる、3パターン・全9色の混色見本をご紹介します!※混色レシピ記載あります。

使用するもの

今回使用するのは、pebeoポーセレン150ディスカバリーセットの12色入りです。

ディスカバリーセットは、ポーセレン150の基本色・人気色がバランスよく入ったセットで、初めて陶器絵付けをするという方にオススメです。今回はこの12色セットに含まれる絵の具に加え、筆・筆洗いを用意してもらえれば準備完了!早速絵付けをスタートしましょう。

3パターン・全9色の混色レシピ

ディスカバリーセットに入っている絵の具を2〜3色混ぜて作った色を使用し、3パターンの花柄を描いてみました(^^)上から、①パステル系、②渋い系、③ポップ系を意識して混色しています。

各色の混色比率は、次の通りです。

①パステル系

まず最初にパステル系です。パステル系はホワイトをベースにした優しい色味が魅力ですよね(^^)

43番(アイボリー)に、他の色を少しずつ足して色を作っています。

・ピンク → 43番(アイボリー) + 9番(フクシア)少々

・うす紫 → 43番(アイボリー) + 14番(パルマバイオレット)少々

・水色 → 43番(アイボリー) + 18番(サファイアブルー)少々

このようなパステルカラーを作るとき一番気をつけたいのが、「白に他の色を足す」という順番です。ピンクを作ろうとして、9番(フクシア)に43番(アイボリー)を混ぜるという順番にしてしまうと、白みが負けて思った以上にたくさんの白を消費することになります。白色をベースにしたパステルカラーは、あくまで白に対して他の色を少量ずつ足していくのがコツです。

②渋い系

次は少し渋めの大人色パターンです(^^)

全体的に落ち着いたトーンになっていますが、ここでは黒を効果的に使いましょう。

・暗いオレンジ → 4番(アガトオレンジ) + 42番(ブラック)少々

・ネイビー → 18番(サファイアブルー) + 42番(ブラック)少々

・暗い水色 → 20番(ターコイズ)1に対し、43番(アイボリー)2を入れ、42番(ブラック)少々足す

黒みを入れると、落ち着いた色を作ることができます。黒を使う時に気をつけたいのは、「黒はあとから少しずつ足す」ということです。黒はとても強い色なので、黒に対して他の色を混ぜても黒側に吸収されてしまい、なかなか理想の色を作れません。黒は少量でも強く作用するので、筆の先にほんの少しつけて、様子を見ながら混色しましょう。

③ポップ系

最後に、明るいポップな色合いのパターンです(^^)

このような明るい色調のパターンを作る時は、黒などの強く暗い色を使わないのがポイントです。色の鮮やかさを彩度(さいど)と言いますが、黒はすべての色の中で最も彩度が低い色です。明るい色の対極にある色なので、明るさを出したい時には適さない色なのです(^^)

・明るいオレンジ → 4番(アガトオレンジ) + 6番(スカーレットレッド)1対1で混色

・赤みピンク → 6番(スカーレットレッド)1〜2に対し、43番(アイボリー)3の割合で混色

・明るい黄緑 → 2番(イエロー)と28番(ブロンズグリーン)を1対1、そこに43番(アイボリー)2の割合で混色

オレンジやスカーレットレッドのように、彩度(色の鮮やかさ)の高い色同士を組み合わせると、出来上がる色も派手な印象になります。彩度の低い黒などが含まれていないため、色同士を掛け合わせても彩度が落ちないんですね。このあたりのルールを知っておくと、これから作ろうとする色の印象が何となく予想できるようになります。

いかがでしょうか。使用する色は所々被っていても、色の印象はだいぶ違って見えませんか(^^)?

柔らかく優しい印象、落ち着いた印象、明るい印象etc、自分が目指す作品の方向性に合わせ、様々な色を作り出せるのはとても楽しいですよ!

配色の参考にした本の紹介

今回ご紹介した見本の配色(色の組み合わせ)はすべて、こちらの本を参考にしました!

何を隠そう、私は配色を考えるのが大の苦手(笑)こちらの本には素敵な色の組み合わせが900パターン収録されているので、配色を決めるヒントになること間違いなしです。

山岡の場合、ヒントにしているというより、そのまま拝借しています(笑)

こちらの本については別記事に詳しく解説しているので、よければそちらもご覧くださいね。私が「配色」に関していかにヘタレかも暴露しています(^^;)

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まとめ

pebeoポーセレン150のディスカバリーセットの絵の具を使い、3パターンの配色で9色の混色見本をご紹介しました。

・パステル系(白みの強い色)を作る時は、白をベースとして違う色を足す

・落ち着いた色を作る時は、黒を少量ずつ足す

・明るい色を作る時は、黒など彩度の低い色を使わない

混色には、抑えておくと便利ないくつかのルールがあります。絵付け初心者さんでも取り組みやすい3つのルールをご紹介しました(^^)既存の色だけでなく、自分だけのオリジナルカラー作成にもチャレンジしてみてくださいね!

ちなみに、pebeoポーセレン150のディスカバリーセットについては、こちらの記事で詳しく解説しています。購入の参考になると嬉しいです♪

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最後までお読みいただき、ありがとうございました!

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