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気負わず楽しむ、陶器絵付けの教室です。
2019-12-19

統一感を感じさせる配色のちょっとしたコツ

こんにちは、山岡ルイです^^

昨日の記事で、配色センスに自信がない方でも色選びが難しくなくなるポイントをお伝えしました。

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前回は色合わせの基本的な考え方をご紹介しましたが、今日は作品に、より統一感を持たせる配色のコツについて説明してみたいと思います。

統一感を持たせるコツ①:「トーン」を合わせる

「トーン」とは色の明度(明るさ)と彩度(鮮やかさ)を指します。例えばパステルピンクは明度は高い(明るい)けれど、彩度は低い(ビビッドな鮮やかさはない)色です。専門的な説明をし始めると難しくなってしまいますので、簡単に言ってしまうと「トーン=その色から受ける印象」と考えていいと思います。

明るくなればなるほど「柔らかい」「軽い」印象の色になりますし、彩度が高ければ高いほど「ビビッド」「はっきりした」色になります。

この写真のボトルを見比べてもらうと、上段の2つは淡くて柔らかいイメージ、下段の2つは鮮やかで強いイメージを持ちませんか?どちらもピンク系とブルー系のボトルなのに、トーンの違いによって見た時の印象は大きく異なります。

このように、トーンを合わせた配色は見る相手にとって統一感を感じさせる効果があります。

この作品は、パステル系のトーンで合わせたものです。全体的に優しい・女性らしい・落ち着いた印象に仕上がります。

こちらは彩度(鮮やかさ)の高い色で揃えているので、元気・ポップ・明るいといった言葉が似合う作風です。

トーンの違いによって、作風に変化が現れるのって楽しいですよね。色々な作品を作るうちに自分の好きな作風が定まってきます^^

統一感を持たせるコツ②:同系色を使う

コツ①とはまたちょっと違ったアプローチに、同系色を使うという方法があります。つまり赤系・青系・緑系など、使う色のグループを合わせるという意味です。言葉としては分かりやすいと思います。

トーンの説明で使ったボトルを再利用して(笑)ご説明すると、上段はピンク〜赤系、下段は水色〜青系の色に合わせた配色です。

ひとつの色(赤や青)を薄くしたり、濃くしたりすることで同系色を作ることができ、言ってしまえば親戚のような色同士なので、たくさん使っても違和感がありません。

こちらは紫の同系色でまとめた作品です。色としては強い色ばかりを集めていますが、同系色なのでケンカせず、作品にまとまりを与えてくれます。

ちなみに、昨日の記事でも触れましたが、無彩色(白・黒・グレー)がどんな配色にも溶け込みやすいのは、トーンや同系色の話でも同じことです。

上段には白、下段には黒を並べています。同系色のグループの中に無彩色が入っていても、特に違和感は感じませんよね^^

配色は楽しく迷って決める!

色選び・配色には「これが正解」というものはなく、無限にある組み合わせの中から自分がしっくりくるものを選ぶことができます。無限とか言われると息切れしそうですが(笑)、なにはさておき自分が好きな色を楽しく選ぶのが一番です^^

どうしても難しく考えてしまいがちな方は、レッスンのなかでアドバイスもさせていただきますので、ぜひ気軽に頼ってくださいね。

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