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気負わず楽しむ、陶器絵付けの教室です。
2019-12-18

色選びで悩まない。配色センスを上げるポイント

こんにちは、山岡ルイです^^

クラフト・ハンドメイド系の趣味をお持ちの方によくある不安として、「(資材などの)色合わせ・配色センスに自信がない」というのが挙げられると思います。

かくいう私もそのひとりで、たくさんの色を並べられて「この中から好きな色を選んでください」と言われると固まるほうです(笑)。ネイルをお願いするときも、例えばピンクだけで何色もあって混乱してしまい、選びきれないこと多々^^;洋服もカラフルなものにはあまり挑戦できず、黒・グレー・白・ネイビーといった無難なものを選びがちです。

そしてタイルアートも例に漏れず、色選びが必要。

はいっ!選んでください!!((笑))

私は配色センスに自信がないからこそ、自分で積極的に勉強したり、センスの良い人から学ぶようにしています。勉強の良さは色の仕組みが理論的に理解できること、人から学ぶ良さは感覚的に色のセンスを真似ていけることですね^^

色選び・配色に不安がある方に、簡単ではありますが色選びのコツをお伝えしたいと思います。

ポイント①:たくさんの色を選ぼうと思わない

もう一度、絵付け前段階のタイルを見ていただきたいのですが…

この絵を見たとき、いくつの色を使おうと思いましたか?葉っぱは2〜3色のグラデーションにして、実もいくつか違う色にして…など、塗る場所が多い=色をたくさん選ばなくてはいけないという考えになりがちです。

配色に自信がない場合、使う色の数はなるべく少なくしたほうが失敗が少なく、だいたい3色までを基準に選ぶのがおすすめです。

この写真を例にすると、葉を2色にするならば実は1色、実を色分けしたいなら葉は1色にする、などですね。単調に感じるかもしれませんが、同じカテゴリー(例:葉)を多色にしようとすると、全体のバランスを考えながら埋めていくことになるので、完成図が想像しづらくなり、作業がスムーズに進まない原因にもなります。慣れないうちはなるべく使用色を少なくしていくのがコツです。

ネイビー、オレンジ、ゴールドの3色です。

ちなみに、無彩色(鮮やかさが全くない色)という色が3つあります。それが白・黒・グレー(灰色)の3つ。厳密には白と黒の配合によってグレーの種類は無限に生まれるのですが、ここではひとまとめでグレーと表現しますね。

無彩色の仲間たち

色を選ぶ際に、無彩色はカウントに入れなくてOKです。無彩色は、赤や青といった色味を全く含まない色なので、全体に入れたときにも邪魔をしません。

例えば…

この作品の背景は白ですけど、「青と、黄色と、オレンジと、白がある」とは思いませんよね。このように、無彩色は周りの色とケンカをしない名脇役を担当してくれます。

ポイント②:定番の配色を知っておく

これもかなり便利なポイントです。

世の中には「定番の配色」が数多く存在します。例えばクリスマスといえば「赤と緑」、ハロウィンといえば「オレンジ、紫、黒」など、誰が見てもバランス良く感じる色の組み合わせです。

ハロウィンカラー

定番の配色は誰が見ても違和感を持たない安心できる配色です。自分でイチから色を選ぼうとしなくても、すでに世の中に広く定着している色の組み合わせがありますから、そういった組み合わせを頭に入れておくと色選びの助けになってくれますよ^^

イベントカラーでなくても大丈夫です。私がよく参考にしているのは、化粧品の配色ですね。特にアイシャドウパレットは様々な色がセンス良くセレクトされているので、配色の勉強にはもってこいです^^

あとは雑誌の表紙に入っている文字の色合わせ(雑誌タイトルと見出しが2〜3色で表現されていることが多い)、プロのコーディネーターが組み合わせたお洋服の色味など、意識していると配色の勉強はどこでもできることに気づくはず^^

ポイント③:自然の色を真似る

私の姉はもともと色彩センスが良く(羨ましい!)、センスの良い配色が感覚的にできるタイプです。そんな姉に教えてもらったコツが「自然界の配色を真似る」こと。

赤、オレンジ、茶色の美しいグラデーション

自然界の配色は、完成された配色ともいえます。植物、動物、空、海や山などから配色のエッセンスをいただいてしまうんです^^

姉が例えに出していたのはウサギでした。野うさぎの薄茶色と白、耳元の薄ピンクの組み合わせは、女性らしいふわふわした可愛らしい配色です。グレー系のうさぎなら、グレー・白・薄ピンクですよね。

他にも、ヒマワリの黄・茶・緑、虹の7色など、人の目から見て違和感のない配色のヒントは目の前に溢れています。

配色の話は次の記事に続きます^^

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