【豆知識】 ポーセレン150の絵付けに使う筆の選び方、扱い方
「普段使いの陶器絵付け・スタジオアートピース」の山岡ルイです^^
pebeoポーセレン150を使った陶器絵付けに役立つ情報をお伝えしています。
今日は、絵付けに欠かせないアイテムである「筆の選び方と扱い方」がテーマです。
・コース受講時に配布されたものや自分で調達した筆を使っていたけれど、新しく買い替えたい…
・どんな筆を選べばいいのか分からない
・普段の筆のケアや保管方法を知りたい
という方に向けて、ポーセレン150の絵付けに最適な筆の選び方や扱い方をご紹介しますね(^^)
【筆の選び方】素材、形、大きさについて
まずは、「筆の選び方」です。素材、筆先の形や大きさについて知っておきましょう。
①筆の素材について
筆の素材について、一番大切なことですが、pebeoポーセレン150をはじめ、アクリルが主成分の絵の具を使用する時は獣毛でできた筆は避けましょう。
筆の素材には、イタチやリス、馬といった動物の毛(獣毛)を使用したもの、化学繊維でできたもの、その両方をミックスしたものなど、様々な種類があります。◯◯筆では絵付けできないということはないのですが、アクリルが主成分の絵の具は、乾くと水に溶けないため、筆の消耗・劣化が早いという特徴があります。
絵付けする機会の多い方は「筆がもうボサボサになっちゃった…」と思うことが多いのではないでしょうか。
筆は消耗品ですから、化学繊維でできた筆に比べると高価な獣毛筆を絵付けに使用するのはコストパフォーマンスが悪いです。また、獣毛筆特有の注意点(専用のクリーナーで整えるなど)があるため、気を遣うことが多くなるんです。
pebeoポーセレン150の絵付けは、ナイロンやポリエステルなどの化学繊維でできた筆で十分です(^^)
文具店などで「アクリル絵の具用」などと表記されている筆があれば、十分きれいに絵付けすることができます。1本400円〜1,000円くらいのものであれば、品質的にも問題ありません。
②筆の形について
次に筆先の形ですが、一般的な筆の大きさには次のような3種類があります。
①丸筆
②平筆
③フィルバート
丸筆や平筆(毛先が四角い筆)は馴染み深いと思います。フィルバートとは、毛の根元(口金)部分は平筆で、毛先が丸くなっている筆のことです。
pebeoポーセレン150の絵付けには、丸筆と平筆があればOKですし、丸筆だけでほとんどの絵付けは完了します。
絵付けしたいデザインや表現方法により異なってはきますが、ほとんどは丸筆だけで描ききれるので、もし最初に1本だけ買うのならば、丸筆がおすすめですよ(^^)
ただし、ひとつお伝えしておきたいのは毛が硬すぎるものは避けたほうがいいということです。絵の具の含みが悪く、絵付け時のコントロールも難しくなります。
③筆の大きさについて
最後に、筆(毛先)の大きさについてです。文具店・ネットショップなどを見ていると、筆の大きさは極小のものから巨大なものまで、思った以上にたくさんの種類があることに気づきます。これは自論ですが、
・大きすぎないサイズ
・サイズ違いを揃えたい場合は、基準になるサイズ±1段階の大きさのもの
が良いと思います。毛が小指の第一関節分くらいの長さのもの・外径0号サイズが扱いやすいです。
ただし、これは一般的な絵付けの範囲の話なので、細密画のような絵を描きたければ毛の細い、小さいサイズの筆が必要ですし、広い面積を一気に塗りつぶすような絵付けをするのであれば、大きなサイズの平筆が必要でしょう。
まずは一般的な大きさの筆から始めて、描きづらさを感じるなら1サイズおきに筆の大きさを変えてみてください。自分が一番使いやすいサイズが決まってくるまでは、色々と実験してみるといいですよ(^^)
私も色々買いましたが、結局、小〜中サイズの丸筆・平筆を2本ずつ、計4本くらいに落ち着きました。その中でもよく使うのは2本くらいです。
【筆の買い方】どこで買えばいい?
筆をどこで買うかについてですが、一般的な文具店、画材店、ネットショップなど、どこでも構いません。
私はロフト(大型店)で買うことが多いです。
最初は実店舗で購入したほうが、実物(主に大きさ)を確認できるので良いでしょう。ただし、小さな文具店などでは扱っている筆の種類が少なかったり、そもそも筆を置いていなかったりします。どうしても行ける範囲にお店がないのであれば、ネットショップで購入するのも便利です。
ネットショップに関しては、amazonや楽天なども良いですが、画材専門店のネットショップでは筆の大きさや種類、扱い方について画像付きで詳しく説明してくれているところが多いので、こうした専門店を頼ってみるのもいいですよね(^^)
メーカーは特に気にしなくていいと思います。お値段とのバランスで、お好きな筆を選んでくださいね。
【筆のケア】洗い方、保管方法
日常的な筆のケア(扱い方)についても説明しておきます。
①筆の洗い方について
先に、私自身の道具に対する考え方をお伝えしておくと、道具は正常に機能さえしてくれれば、筆の軸などの汚れは気にしないタイプです。
O型です(^^;)笑
なので、筆先に関しては根元(口金の部分)についた絵の具まで落としますが、軸(握るところ)については、絵の具がついたまま乾いていても、割と放っておいたりします…。筆先だけでなく軸もピカピカに洗わないと気になって仕方ない!という方の参考にならなかったらすみません(苦笑)
そういう前提のもと、筆の洗い方に関する注意点をお伝えしますね。
基本は水洗い・筆の根元までしっかり汚れを落とす
まず基本の洗い方ですが、使用後あまり時間が経っていなければ水洗いで十分汚れを落とすことができます。空き瓶などに水を入れた筆洗いでしっかり洗いましょう。
筆先に絵の具がたくさん残っている場合は、洗う前にティッシュなどにこすりつけて大体の絵の具を落とします。
この時、筆の根元に絵の具が残っていると、固まって筆が使いづらくなります。筆の消耗も激しくなるので、根元までしっかり洗うことを心がけてください(^^)
しつこい汚れはぬるま湯かせっけんで洗い落とす
固まって水だけでは落としきれない汚れに関しては、ぬるま湯でふやかすか、せっけんを使って落としましょう。手のひらにせっけんを溶いて、筆先で手のひらをくるくるなでると、汚れが取れやすくなります。
とにかく筆先と根元に絵の具が残らないようにするのがポイントです!
洗ったら毛先を整える
洗い終わった筆は、指でしごいて毛先の形を整えておきます。簡単なプロセスではありますが、筆の状態を良くしておくだけで長く使い続けることができますよ(^^)
②筆の保管について
最後に筆の保管についてです。洗って乾燥させた筆はペン立て(空き瓶で可)に立てておきましょう。手に取りやすく、筆の大きさも確認しやすいです。
絵付けの頻度が低い場合は、筆入れやペンケースにしまっておいてくださいね(ホコリの付着を防ぐため)。
まとめ
pebeoポーセレン150の絵付けに使う筆について解説しました。
・筆の選び方
・筆の買い方
・筆の扱い方(ケア)
基本的な扱い方は分かっていただけたでしょうか(^^)
筆は絵付けに欠かせないアイテムです。とはいえ何十本も揃える必要はありませんし、高価なものを選ぶ必要もありません。
ポーセレン150は、絵付けを気軽に楽しめるのが魅力だからです!
買いやすく、使いやすく、ケアしやすいものを用意して、絵付けを楽しみましょう♪
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
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