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気負わず楽しむ、陶器絵付けの教室です。
2023-02-06

【陶器を楽しむ】イーゼル(皿立て)を使って陶器を素敵に飾ろう

「普段使いの陶器絵付け・スタジオアートピース」の山岡ルイです(^^)

pebeoポーセレン150を使った陶器絵付けに役立つ情報をお伝えしています。

テーブル・台の上に陶器を飾るなら

生徒さんやお客様からよく聞かれることに「陶器を飾るおすすめの道具はありますか?」という質問があります。壁などに掛けて飾るのか、テーブルの上に置いて飾るのか、飾り方によって使う道具は変わってきます。私の印象ですが、壁に飾るよりは、テーブル・机の上に置いて飾りたいという声の方が多いようです。

陶器をテーブルや台の上に飾りたい方にいつもオススメするのが「イーゼル(皿立て)」です。

イーゼルとは…ものを乗せて固定したり、飾ったりするために使う支持体のこと。絵を描く際にキャンバスを置く台が代表的です。大小さまざまなサイズのものがあり、木材から金属まで幅広い素材で作られています。

なかなか日常生活では聞かない言葉なので、ピンと来ない方が多いのではないでしょうか。写真を見てもらった方が早いと思うので、こちらをご覧ください(^^)

お皿の下方に少し見えているのがイーゼル(皿立て)です。金属製で重みがあり、重量のある陶器を乗せても倒れないので、生徒さんたちにもよくオススメしています。

私は金属製のものをよく使いますが、あまり重くない陶器であれば、木製のイーゼルを使って陶器を飾ることも可能です。

こちらは生徒さんが送ってくださった写真です♪

壁などに陶器を立てかけて飾ることも可能ですが、多少不安定になるのは否めません。イーゼルを使うことで陶器の絵柄をきれいに見せることができ、またイーゼル自体のデザイン性が高ければイーゼル込みで飾りとして成立します。

どんなイーゼル(皿立て)を選べばいい?

イーゼルは、大きさも素材も様々です。用途により最適なイーゼルは変わってきますが、陶器を飾る場合に特に気をつけてもらいたいのは次の2点です。

①飾る陶器のサイズに合ったもの

②イーゼル自体に適度な重みがあるもの

それぞれのポイントについて簡単に説明します。

①飾る陶器のサイズに合ったもの

飾りたい陶器とイーゼルのサイズのバランス感が取れるものを選びましょう。陶器を飾った時に、陶器がイーゼルから大きくはみ出してしまったり、逆に陶器が小さ過ぎてイーゼルの露出が大きくなってしまうと、アンバランスです。見た目のバランスが悪いだけならまだしも、

陶器の方が大きいと…→イーゼルが重みに耐えきれず倒れる危険性あり

陶器の方が(極端に)小さいと…→イーゼルの置き台から陶器がこぼれ落ちてしまう可能性あり

というように、機能的に成立しないことがあるので、陶器とイーゼルのバランスが取れていることが大切です。

特に大事なのは、陶器に対してイーゼルの高さがしっかり確保されていること

イーゼルの背で陶器をしっかり支えられるよう、ある程度高さのあるイーゼルを選んでくださいね。

②イーゼル自体に適度な重みがあるもの

イーゼルの素材は何でも構いませんが、陶器の重みに負けてイーゼルが倒れてしまわないよう、イーゼル自体に適度な重みが必要です。

写真やポストカードを飾るためのイーゼルであれば、軽い素材を使い、置き台の重心が高い位置にあるイーゼルでも大丈夫でしょう。ただ、陶器は重く、転倒すると割れてしまうことがあります。そのため、全体的にがっしり・どっしりした造りのイーゼルが安心です。

「頑丈な金属製のイーゼルならいいの?」と思われるかもしれませんが、一概に素材が金属であればいいとは言えません。アイアン(鉄)でできたイーゼルを買ったことがあるのですが、アイアンの線が細く、厚みのある陶板を乗せたら、陶器の重みで後ろに倒れてしまったんです(;;)

もしイーゼルが陶器の重みに負けてしまうようであれば、イーゼルの後ろに支持材になるものを置いてください。私は鳥の置き物でごまかしたりします(笑)

さりげなく後ろに物を置く
横から見るとこうなっています

ただし、このやり方だとちょっと無理矢理感が出てしまうのと、うっかり支持材を外してしまってイーゼルが倒れることがあるので、あくまで応急処置と考えておいてくださいね。

おすすめのイーゼル

ここからは、私がおすすめするイーゼルをいくつか紹介させてもらいます(^^)

真鍮製アンティーク調皿立てスタンド

私が長く愛用していて、生徒さんやお客様にもシェアしているイーゼルがこちらです。

真鍮製アンティーク調スタンド

真鍮製のイーゼルです。適度な重みがあるのが気に入っているのと、個人的に真鍮が好きという理由で選びました。陶器を支えるツメも大きく、安定感があります。真鍮は経年変化で味が出てくる素材なので、長く飾っていてもインテリアとして見劣りしないところがポイントです!写真だと見た目が派手に感じるかもしれませんが、上品な色味なので、悪目立ちせず使うことができると思います。

デメリットとしては、少しお値段が張ることでしょうか。

実物を見ずにネット等で購入する際、サイズで失敗すると悲しくなっちゃう価格だと思います(^^;)

飾りたい陶器のサイズ・重量をしっかり測り、間違いのないサイズ選びをしてくださいね。

マルチスタンド(購入先:ihana designさん)

先ほどの真鍮製イーゼルのほかに、もう少し買いやすい価格帯でシンプルなデザインのものはないかな…と探して出会ったのがこちらのイーゼルです。

マルチスタンド(ihana design)

サイズはSS、L、LLの3種類で、アイアン製のイーゼルです。価格も600円台〜1,000円未満と買い求めやすいのが嬉しいですよね。左右のアジャスト幅も広めなので、様々な陶器に使えそうです。

幅の狭い陶器を飾る場合
幅広の陶器を飾る場合

サイズ別に使用感をご紹介したいと思います(^^)

SSサイズ(高さ約14cm)

一番小さいサイズが高さ約14cmのSSサイズです。今回3サイズすべて購入してみましたが、ほとんどの陶器はSSサイズで飾れると思います。

まずは10cm x 10cmのタイルを置いた様子がこちらです。

背の支えが余るほどで、あまり大きく開き過ぎると陶器が落ちそうです。次に直径20cmほどの陶板を乗せてみました。

丸い陶板でもしっかり乗せられて、危なっかしさは全然ありません。自分で絵付けした作品や、お土産物の絵皿なども、SSサイズのイーゼルでほぼカバーできるのではないでしょうか。私が人からオススメのイーゼルを聞かれたら、このSSサイズをお薦めすると思います。

Lサイズ(高さ約18cm)

真ん中の大きさになるLサイズ。正直Lサイズで「大きいな」と感じます。もちろん、イーゼルは陶器を飾るためだけに作られているわけではないので、額装した絵などを飾るのであればLサイズ以上でもいいですよね(^^)

陶器を飾るためにLサイズを使うとすれば「大きい陶器」以外に「重い陶器」だなと思い、2〜3kgある陶板を飾ってみました。

正面から見ると分かりづらいのですが、後ろから見ると、厚みのある陶器もしっかり支えられているのが伝わるかと思います。

「陶器の重みに負けてイーゼルが倒れるかも…」と思ったのですが、心配無用でした(^^)

LLサイズ(高さ約26.5cm)

最後に、一番大きなLLサイズです。背が高いので、縦に長い陶器を飾りたい時に最適です。

この陶板も2〜3kgなのですが、縦に長いので安定感のあるイーゼルでないとうまく飾れません。ただし、このサイズ感の陶器を所有し、かつそれを日常的に飾る方は少ないと思います。LLサイズは正直、陶器用としては大きくてスペックを持て余してしまいそうです。特別大きな陶器・重い陶器・縦に長い陶器を飾る際に利用したいですね。

ihana designさんで購入したイーゼルは、使用歴が短いので、長期間使用した際にどんな経年変化が出てくるのかまだ分かりません。味のある風合いになってきたら嬉しいですね(^^)

理想のイーゼルに巡り会えて幸せです!

私の理想のイーゼル像は、

・プレーンでシンプルなデザイン

・お手頃価格なのに高見えする雰囲気

を兼ね備えているものでした。今回ihana designさんで見つけたイーゼルはまさに私の理想ど真ん中!少し無骨なイメージもかっこよくて、これからも愛用させていただきたいと思いました。

イーゼルを選ぶ時は、とにかく飾りたい陶器に合ったサイズのものを選んでください。店頭に陶器を持って行って実際に置いてみるのは難しいと思いますし、今はネットで買い物される方も多いですよね。加えて普段買う機会のないイーゼルを「失敗なく買う」のは意外と難しいです。

できる範囲で

・陶器のサイズ(縦・横・厚み)

・陶器の重み

を測り、イーゼルを選んでください。

素敵なイーゼルを選んで、お気に入りの陶器を飾って楽しみましょう(^^)

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

※陶器を壁に飾りたいという方は、こちらの関連記事をご覧ください♪

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