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気負わず楽しむ、陶器絵付けの教室です。
2022-07-03

【素材選びのコツ】初級・中級・上級別、絵付けに最適な陶器選び

「普段使いの陶器絵付け・スタジオアートピース」の山岡ルイです(^^)

pebeoポーセレン150を使った陶器絵付けに役立つ情報をお伝えしています。

陶器の絵付けは、お皿やタイルといった平面的な陶器への絵付けからスタートし、絵付けに慣れてきたら段々とカップなどの立体物、サイズの大きな陶器等の絵付けにステップアップしていくのが王道の進め方と言えます。

絵付けを始めたばかりの初級期、絵付けに慣れてきた中級期、絵付け技法やデザインバランスの取り方など、様々なスキルが上達してきた上級期と、それぞれの段階に取り組みやすい陶器の種類をまとめてみました(^^)

初級:平面的な陶器に、ワンポイントデザインがおすすめ

絵付けを始めたばかりの段階では、まず平面的な陶器を選びましょう。例えば、

・お皿

・タイル(一辺が〜15cmくらいまでのもの)

・こぶりの陶板

こういった陶器がオススメです。平面的な陶器なので絵の具が垂れるなどの心配がなく、筆の持ち方・運び方も自然に行えるので、絵付けに慣れることに集中できます。

陶器のサイズについてですが、初期段階ではあまり大きすぎる陶器を選ぶのは考えもの。完成するまでに時間がかかるので達成感を味わいづらく、デザイン全体のバランスにも配慮が必要なので、混乱しがちです。

では、小さい陶器を選べばいいかというとそうでもありません。あまりに小さい陶器、例えば陶器製ビーズのようなものは実は絵付けが難しいアイテムです。小さい陶器に細かい柄を入れていくには慣れと集中力が必要です。繊細な筆運びが必要なものは、絵付けスキルが上達してきてからチャレンジしてみましょう(^^)

ということで、サイズ的にはお皿なら豆皿〜直径15cmくらいまでのものがちょうどいいです!

次にデザインについて触れておきますが、初期段階ではワンポイント柄が取り組みやすいです。

ワンポイント柄はひとつのモチーフだけで絵が完成するため、位置さえ決めてしまえば迷うことなく絵付けを進められます。逆に、いくつものモチーフを組み合わせたり、お皿をぐるりと一周囲むような連続模様は全体のバランス感を見ながら絵付けしなくてはいけないため、一番最初に取り組むには難易度が高すぎといえます。こうした難易度高めの作品に取り組みたい場合は、講師にサポートしてもらいながらの方がいいですね♪

初期はとにかく「絵付けそのものに慣れる」「達成感を味わう」ことが大切(^^)

「もっと大作に取り組みたいな」という気持ちは大事にしつつ、まずは取り組みやすいもので練習していきましょう。

中級:立体物、蓋ものなどにチャレンジ

絵付けに慣れてきたらぜひチャレンジしてもらいたいのが

・カップなどの立体的な陶器

・蓋ものなど、複数のパーツから成り立っている陶器

です!カップなどの実用的なアイテムに絵付けするのは、陶器絵付けの醍醐味ですよね(^^)立体的な陶器に絵付けできるようになると、絵付けの選択肢がぐっと広がります。

また、蓋もの(蓋のついた陶器)などパーツに分かれる陶器は、蓋と胴体部分で絵をつなげたりと、デザインで遊ぶことができるので楽しいですよ。

無印良品の調味料入れ。蓋が陶器、胴がガラスですが、どちらにも絵付け可能です。

デザイン的には、初級段階から一歩踏み込んで連続模様などにチャレンジするのも楽しい時期です。

中級段階になると、描きたいものと描けるものが一致してくるのと、より実用的な作品を作ることができるようになるので、絵付けの楽しさが加速していきます(^^)陶器の選択肢を広げて、色々な作品作りにチャレンジしてみましょう。

上級:大型、組みものなど、自由に絵付けを楽しもう

さらに絵付けに慣れてきたら、「大作」と言えるような、挑戦的でやりがいのある作品に取り組んでみませんか?実用性の高いものだけでなく、芸術作品・鑑賞作品を作ってみるのも、絵付けの幅が広がっていきます。

・大型の陶器

・組みタイルのような作品

「今までのスキルを総動員して、時間をかけ、じっくり腰を据えて作品と向き合う」「より絵付けの理解を深めるため、必要に応じて新しいスキルを体得する」など、ディープな楽しみ方ができる時期です(^^)

例えば、次の写真は陶器でできた時計です。

手と比較してもらうと、大型の陶器だとお分かりいただけるかと思います。一度に絵付けを終えるというよりは、何日・何週間かかけてゆっくり完成させるようなサイズ感なので、絵のパーツごとに完成度のムラが出ないよう、全体像を見ながら作業を進めます。また、大きいだけでなく、円形なのでデザイン配置のバランスにも配慮が必要です。絵の具や筆のコントロール、混色、配色、バランス、統一感など、より多角的な視点で取り組むので、絵付け脳がガンガン鍛えられます(笑)

まとめ

陶器絵付けは、その時の習熟度によりフォーカスするポイントが変わってきます。

初級段階は、「絵付けそのものに慣れる」「達成感を味わう」

中級段階は、選択肢を増やして応用的な絵付けを楽しむ

上級段階は、よりレベルの高い作品にチャレンジして絵付けを追求する

そして、フォーカスするポイントに合わせ、絵付けする陶器も最適のものを選んでいきましょう。それぞれの段階に合わせた素材選びができれば、スキルの上達と作品の完成度のバランスをうまく取っていくことができます(^^)ステップアップしていく過程の楽しみに加え、素材を選ぶ楽しみも味わってみてくださいね!

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

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