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気負わず楽しむ、陶器絵付けの教室です。
2020-10-19

【豆知識】〜pebeoポーセレン150〜絵付けをミスった時の修正方法

こんにちは、山岡ルイです。あ~!ブログ更新が日付けをまたいでしまった(;;)!18日中に更新できませんでしたが…今日もポーセレン150を使った絵付けに役立つ情報をお伝えしていこうと思います!

今回のブログでは「絵付けをミスった時の修正方法(時間別)」について書こうと思います。

塗りたい色と違う絵の具を塗ってしまった、やっぱり違う色に変えたい、きれいに塗れなかったので、もう一度やり直したい…など、一度塗った絵の具を除去したいときってありますよね。

間違ってしまった部分はすぐにでも修正したいところですが、実は場合によっては少し時間を置いてから修正したほうが楽な場合もあります。

絵の具を塗った直後~絵の具が乾いたときの時間別の修正方法をご紹介します。

①ポーセレン150を塗った直後に修正した方がよいケースと方法

まずは、絵の具を塗った直後・絵の具がまだ液体状態のときの修正方法についてです。

絵の具乾燥前に修正したほうが良いケースは、

・他の色の絵の具と隣接しているとき

・アウトライナーの上に絵の具がのってしまったとき

です。

そして修正に使う道具は

・ウェットティッシュ

・綿棒

などが適しています。

まずケースについてですが、他の色と隣接した絵の具を乾燥状態で剥がすと、隣接した他の色まで一緒に剥げてしまう(道連れ!)おそれがあります。

アウトライナーなどで他の色との境目がはっきり分かれている場合は大丈夫ですね^^

水彩技法は、絵の具隣接のオンパレード

手早く、他の絵の具に触れないよう、綿棒の先でピンポイント除去しましょう。塗った範囲が広ければ、ウェットティッシュなど面積が大きなものでぬぐうのが早いです。

次に、アウトライナーの上に絵の具がのってしまったとき。パステル色など白がたくさん含まれている絵の具はアウトライナーの上にのっかると、アウトライナーの色を消してしまいます。

絵の具のはみだしが目立ってしまうパステル色

アウトライナーの上に絵の具がのってしまったら、綿棒の先でなぞるか、綿棒の横の面(腹)をコロコロ転がして、余計な絵の具を除去しましょう。

もしアウトライナー上で絵の具が乾いてしまったら、竹串や爪楊枝で慎重に絵の具を削ります。アウトライナーも一緒に削ってしまわないよう注意してくださいね。もし削るのに限界あるようであれば、アウトライナーと同色の絵の具(ゴールドであれば44番、ブラックであれば42番)を上から塗ってください。多少目隠しの役割を果たします。

アウトライナーの上にアウトライナーを重ねづけすると、そこだけ高さが出て不自然なのでやめましょう。

②手で触っても絵の具がつかないくらいまで乾燥した段階で修正するケースと方法

次に、ポーセレン150を指で軽く触っても絵の具がついてこない・ヨレない程度まで乾燥しているとき(完全に乾く前)です。

このタイミングで修正したほうが良いケースは、

・アウトライナーで囲まれた部分の色を替えたいとき

・アウトライナーを修正したいとき

です。

修正に使う道具は

・竹串か爪楊枝

・ウェットティッシュ(しつこい汚れには+除光液や化粧水などのアルコール)

がよいでしょう。

アウトライナーで囲んだ部分の絵の具を、塗った直後に綿棒などでほじると、アウトライナーから絵の具があふれて、となりの囲いに入ってしまう可能性があります。アウトライナーで囲った部分については、ある程度乾いてから、竹串など先の尖ったもので絵の具を除去しましょう。例えるなら、たこ焼きをひっくり返すときのイメージです。竹串の先をくるくると回せば、半乾燥した絵の具がきれいに取れていきますよ。

先の方でクリクリする

また、アウトライナー自体を引き直したいときも、アウトライナーが少し乾いた状態で除去してください。アウトライナーは粘度が高く、乾燥前に修正しようとするとどんどん汚れが広がっていってしまいます。焦らず乾燥を待ち、竹串などでつつくとキレイに剥がれますよ。

乾燥させすぎてアウトライナーの跡が残ってしまったら、ウェットティッシュや除光液を含ませたティッシュなどで拭き取ると、跡がきれいになくなります^^

③ポーセレン150が完全に乾いている段階で修正するケースと方法

絵の具が完全に乾いてしまったときに絵の具を除去するケースは

・焼き付けしようかどうか迷い、しばらく放置したとき

・絵付けしたことをすっかり忘れていた作品が出てきたとき(笑)

です。

修正というよりは、「絵付けをなかったことにする」方法ですね。数ヶ月放置していた作品に適した方法です。

「あれ!こんな作品あったっけ?」という時の対処法

完全に乾燥した絵の具は、竹串などで削ったり、ウェットティッシュでぬぐうだけでは簡単に取れませんし、ものすごく時間がかかります。

絵の具を手っ取り早く全部除去するには、水に一定の時間つけて、絵の具をふやかすのが一番です。

まず食器などは、キッチンやお風呂のタライ・オケに水をはり、そこに一晩入れます。次の日には爪でこするだけで、気持ち良いほど絵の具が剥がれていきますよ(剥がした絵の具はきっちり処分し、タライなどに残らないようにしましょう)。

タライなどにいれなくても、水をためられる深さのある作品であれば、薄く水をはって、やはり一晩くらい放置すればOKです。

注意していただきたいのは、1枚もののタイルの裏など、陶器の素地(ざらざらしたところ)が露出している素材の扱い。

素地は水を吸い込むので、水に放り込むと、素材の中に水が溜まってしまいます。水分を含んだ素材は、レンジ内で割れてしまう可能性があるので、水に浸したものは再度絵付けする前に天日干しなどでからっからになるまで乾燥させるか、除去段階で水に浸すのではなく、薄く水をのせて絵の具を浮かせる方法を採ってください。

私の経験談として、焼き付けするかどうか随分悩んで約3ヶ月放置していた作品があったのですが、問題なく絵の具を除去することができました。このように長期間放置した絵の具であっても、挽回のしようがあるのは嬉しいですよね^^

まとめ

ミスはなるべくないほうが嬉しいですが、ゼロにすることはできません。その時々に合った修正方法を知っておくことで、ミスしても慌てず対処することができます。

また、練習用として使っている素材があれば、絵の具を除去して何度でも使いまわせるので、資源を有効活用できます。修正方法と、どうしてその修正方法が最適なのかを覚えておくと便利ですよ^^

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