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気負わず楽しむ、陶器絵付けの教室です。
2021-03-16

【便利な道具類】紙を丸く切るサークルカッターの使い方

こんにちは、ホームポーセリンアート講師の山岡ルイです^^

pebeoポーセレン150を使った陶器絵付けに役立つ情報をお伝えしています。

今日は「サークルカッターの使い方」をご紹介しようかなと思います。

デザインを描いたトレーシングペーパーや紙を、きれいな丸に切り取りたいという方は、ぜひ参考にしてみてください^^

紙を丸く切り出す方法

陶器に絵付けするデザインを描いた紙・トレーシングペーパーを、丸く切り出したいときってありますよね。下の写真のように、円を意識したデザインの場合です。

紙を丸く切り出すには、ハサミを使って切る方法が一番手っ取り早いです。でもフリーハンドで切ると、どうしても線がゆがんでしまって、きれいな円にはなりませんよね。正直、正円でないと絵付けに支障をきたすということはまれです。切り出した円が多少がたついていようが、本番の絵付けでは使わない線になるからです。

・それでも、きれいな円にこだわりたい(笑)

・大量に円を切り出す必要がある

という場合に使えるのが「サークルカッター」という道具。その名の通り、円を切るためのカッターなので、よりきれいな円を目指すときに便利です。

サークルカッターには「コンパス型」「丸型」があります(私が勝手につけた名前です!)。

コンパス型
丸型

それぞれのカッターを使い、紙を丸く切り出す方法をお伝えしますね。

用意するもの

用意するものは以下の通りです。

・サークルカッター

・デザインシート(紙やトレーシングペーパー)

・カッターマット

※トレーシングペーパーは薄く、カッターの刃が横滑りすることがあるので、必要に応じていらない紙(裏紙など)を重ねて厚みを出してください。

コンパス型サークルカッターの使い方

私が持っているのはOLFA(オルファ)のコンパスカッターです。使い方はとってもシンプルです。あまり店頭販売されているものはみかけませんが、大型の文具店などでは取り扱いがあると思います。ネットで購入しても良いですね。

ハンドル側のツマミを合わせる

ハンドル側のネジを回すと、ハンドルをスライドさせることができます。切り出したい円の半径に合うところまでスライドさせ、再度ネジを閉めます。

これで準備完了です。

コンパスと同じ要領で紙を切り出す

切り出したい紙の上、デザインの中心点にカッターの針を置きます。

あとは、円を書くコンパスと同じ要領で、カッターをくるっと回せば紙が切り出せます。

単純明快な仕組みです^^

使い方は簡単ですが、実は私は少し使いづらさを感じています…。ツルツルしたトレーシングペーパーとの相性があまりよくなく、針が不安定で横滑りしやすいのです。何度か使いましたが、結局あまり出番はありません(^^;

切り出しやすさの点では、次にご紹介する丸型のサークルカッターの方が優れていると感じています。

丸型サークルカッターの使い方

私が使っているのはNTカッターのC-1500Pという商品です。大型の文具店やホームセンター、ネットで購入できます。先ほどのコンパス型と違い、初めは少し使い方に迷うかもしれませんので、詳しく解説したいと思います。

カッターとセンターゲージのセット

このカッターは、カッター本体と、切り出す紙の中心を合わせるためのセンターゲージがセットになっています。

刃を調整する

まずはカッター本体・刃のセッティングからです。カッターの横側についているツマミを回して、ゆるめます。

すると、刃が取り外せます。

刃は赤いキャップ(保護部材)で覆われていますが、この赤いキャップからどれくらい刃を露出させるかによって、刃の長さが決まります。

厚い紙を切るときは刃を長く出し、

薄い紙を切るときにはキャップの中に刃を押し込んで、短くします。

このようにして刃渡りを調整したあと、カッター本体に戻し、ツマミを締めて固定します。

トレーシングペーパーくらいの薄い紙を切る程度なら、刃が2〜3mm出ていれば十分です。刃が長すぎても、短すぎても切りづらいので注意しましょう。

寸法を合わせる

次に、カッター中央のツマミを緩めて、寸法を合わせます。

ツマミをゆるめると、横長のシルバーの部材がスライドするようになります。中央の目盛と、切り出す円の直径が合う位置でツマミを閉めて固定します。

今回デモンストレーションに使用する円は直径6cmなので、「▲マーク」と「6」の位置を合わせています。

センターゲージを合わせる

カッター本体のセッティングが終わったら、次はセンターゲージの番です。センターゲージの基準線と、切り出す紙の直径を一致させます。

6cmの位置で合わせています

次に、カッター本体の中央の足をセンターゲージの真ん中に置きます。

この状態を裏から見ると、このようになっています↓

これでカッター本体の中央が、切り出す紙の中央と合ったことになります。カッター本体の一番上のセンターヘッドを押しながら、筒型のグリップを持ち上げると、隙間ができますから、センターゲージを横にスライドさせて抜いてください。

筒型グリップを回して、紙を切り出す

写真を撮る都合上、写真が2枚に分かれてしまいましたが、下の写真2枚の動作は同時に行ってください!

左手でカッター本体上部のセンターヘッドを押しながら…

筒型グリップを回します。するとカッター刃が一緒にくるりと回って、紙を円形に切り出してくれます。

工程が多いように感じるかと思いますが、実際には流れ作業でできてしまいます。

コンパス型に比べると、よりきれいに紙を切り出せますが、カッター本体がかさばるので、保管が面倒です。

サークルカッターは、必需品ではありません^^

以上がサークルカッターの使い方でした。繰り返しになりますが、絵付けに使うトレーシングペーパーの切り出しはハサミで問題ありません。どうしてもクオリティにこだわりたいという場合のみ、サークルカッターを購入すればよいと思います^^

私も「便利かな?」と思って買ってみましたが、ほとんどハサミで片付けてしまいます(笑)

たまに使い方を聞かれるので、ブログにまとめてみました!参考になれば嬉しいです。

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