【絵付けテクニック】竹串を絵付けにも活用する3つの方法〜表現の幅を広げよう!〜
「普段使いの陶器絵付け・スタジオアートピース」の山岡ルイです(^^)
pebeoポーセレン150を使った陶器絵付けに役立つ情報をお伝えしています。
絵付けに使う道具には、絵の具や筆といったメインになるものもあれば、接着剤やすべり止めシートといった副資材もあります。そんな副資材の中でも、私が生徒さんに必ずお渡ししているもののひとつが「竹串」です。
竹串には、絵の具を攪拌(かくはん)する、絵付けの修正をする、など便利な使い方が色々あるのですが、実は串自体を使って絵付けすることもできるんです。
今回のブログでは「竹串を使って絵付けする方法」をご紹介したいと思います(^^)
竹串で絵付けできる3つの手法
竹串にできる動きは主に「混ぜる」「引く」「打つ」の3つです。そして、この2つの動きを利用してできる絵付けの手法には、次の3つがあります。
①マーブル模様を作る
②ラインを入れる
③細い線・小さい点を描く
ここからは、写真を見ながら説明していきますね(^^)
①マーブル模様を作る
竹串を使って2色以上の絵の具を混ぜると、複雑なマーブル模様を作ることができます。例えば、次の作品を見てみてください。
オレンジと黄色の絵の具を一部混ぜることで、きっちり塗り分けるよりもニュアンス豊かなお花になっています。こういうマーブル模様を作りたい時は、陶器の上に2色以上の絵の具を置き、竹串の先で少しずつ絵の具を混ぜていきましょう。
いきなりかき混ぜるのではなく、様子を見ながら少しずつ混ぜるのがコツです。また、強い色(この場合オレンジ)から弱い色(黄色)に向かって竹串を入れた方が、分かりやすいマーブル模様になります。
また、絵の具を混ぜ合わせるだけでなく、竹串をひとつの方向に引くだけでも、シンプルながらいつもと違った雰囲気の絵を描くこともできますよ(^^)
竹串を直線に引くだけなく、曲げて引けばまた違ったニュアンスに仕上がります。
単色〜多色使いで、色々なマーブル模様を作り出してみてください♪
②ラインを入れる
絵の具が乾かないうちに、竹串で絵の具を強めにこすると、地の色のラインを出すことができます。例えば、次の写真をご覧ください。
緑色の模様を見てもらうと、白いラインが入っていますよね?これは最初からラインを残して緑の部分を塗っているわけではありません。緑の丸を描き、絵の具が乾かないうちに竹串の先でこすって、陶器の地の色(白)を出しているのです。
まず、陶器の上に絵の具を置きます。
絵の具が乾かないうちに、竹串で絵の具をこすってラインを出します。一度こするだけだと、残った絵の具がラインを侵食してくると思いますので、二度三度と同じ動作を繰り返しましょう。
地の陶器に竹串を押し付けるように、強く引くのがポイントです。
例えば、筆だけで細いラインを残して描くのは難しいですが、あとから竹串でこするのは難しくありません(^^)そして、簡単な割に見栄えが良いのも嬉しいポイント(笑)植物であれば葉脈や実のくぼみなど、「細い線」を表現したい時に便利な方法です。
③小さい点・細い線を描く
竹串の先は尖っているので、小さな点や細い線を描くのにも適しています。
竹串の先に絵の具を取り、陶器に対して垂直におろせば、小さな点が描けますし、筆では描けないような細い線を描くこともできます。筆で描けるギリギリのところまで描いたあと、竹串にバトンタッチすれば、段々と細くなっていく絵も描けますよ(^^)
竹串を使うときの注意点
竹串を使った絵付けの手法をご紹介しました。どの手法にも共通するのは、
絵の具が乾かないうちに竹串を入れる
ということです。絵の具が乾いた後に竹串を入れると、絵の具にヨレやバリ(絵の具がささくれのようになる事)が出てしまいます。絵付けに竹串を使う時は、スピーディーな作業を心がけましょう(^^)
また、竹串の先をきれいに保つのも大切です。竹串の先に絵の具がついたままだと、絵が汚れてしまったり、先についた絵の具がダマになってきれいなラインが出せなくなります。少し面倒ですが、一動作ごとに竹串の先をウェットティッシュなどで拭くのがおすすめです。
まとめ
絵付けといえば筆を使うことがほとんどですが、筆以外の道具を使ってみると、面白い絵付けができるようになります。絵付けに使えるものが筆以外にないだろうか?と柔軟に考えてみるのも楽しいですし、道具が増えれば、表現の幅がどんどん広がっていきます。「竹串って意外と応用できるんだ!」と思っていただけたら嬉しいです(^^)
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
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