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気負わず楽しむ、陶器絵付けの教室です。
2021-03-10

【便利な道具類】作品に手が触れて絵付けしづらい!…そんな時は「手置き台」を自作しよう^^

こんにちは、ホームポーセリンアート講師の山岡ルイです^^

pebeoポーセレン150を使った陶器絵付けに役立つ情報をお伝えしています。

皆さん、絵付けをしていてこんな経験はありませんか?

・作品の中央部分に絵付けをするとき、誤って手で絵の具をこすってしまった

・絵の具が乾いていない部分に手が触れないよう気を配るのが大変…

その気持ち、よーく分かります!ということで、今回は絵付けに便利な道具として簡単に作れる「手置き台」をご紹介させていただきますね^^

乾燥していない絵の具に触れないよう絵付けする方法とは?

何の補助具も使わず、乾燥していない絵の具に触れないよう絵付けするには「手を浮かせる」「作品を立てて絵付けする」方法が考えられます。

「手を浮かせる」例

少し見づらくて恐縮ですが、小指を机に接地しています。他の指と筆を高い位置に持ってこられるので、作品に触れることなく絵付けすることができます。この方法以外にも、右手首の下に左手首を置いて、人体手置き台(?)にすることも可能です。

ただし、どちらの方法も長時間続くと手が疲れてくるのが難点です。また、自分自身の手や指が邪魔になって絵付けしづらく感じるでしょう。

「作品を立てる」例

また、このように作品を立てて(傾斜をつけて)絵付けすることも考えられます。写真のように手で立ててもいいですし、辞書やティッシュ箱のようなものに立てかけてもいいです。

これは「手を浮かせる」方法よりは絵付けしやすいですが、傾斜が急すぎると絵の具が垂れてきてしまう危険性があります。

どちらの方法も難点はあれどメジャーな絵付け方法です。しかし、作品が大きくなればなるほど、どちらの方法も限界がやってきます。

30cm×45cmの組みタイル

この写真の作品のように大型の作品になってくると、「手を浮かせる」方法ではすぐに手が痛くなってくるし、タイルを1枚ずつ「立てかける」方法では、全体像が見渡せないので隣り合うタイルの色がちぐはぐになってしまう…なんて事態に陥るんですよね(^^;

そこでオススメしたいのが、簡易的な「手置き台」を作る方法です!

「手置き台」として使える!ホームセンター、100円ショップ、ネットで買える木材

本格的な絵付け教室では、専用のイーゼルや譜面台のような絵付け台を完備しているところもありますが、家庭で絵付けするのに大掛かりなものは用意できませんよね。そこで使うのは、100円ショップなどでも簡単に手に入るこのような木材です。

私が持っているものは【45cm×3cm、厚み5mm】の木材。ホームセンターのDIYコーナーで、1枚200円程度でした^^この木材をどう使うのか説明しますね。

簡易版「手置き台」の使い方

写真の木材をいくつか組み合わせて、手置き台を作っていきます。

①作品の両脇を木材で挟む

写真のように、作品の両脇に木材を置いてください。このとき注意したいのが

【木材の厚み>作品の厚み】

になっているということです。ほんの数ミリで構いません。横から見たとき、作品の厚みが木材の厚みを上回っていないか確認しましょう。

厚みの差はこのくらいあれば十分です^^なぜこの差が必要かは、次のステップを見てもらえばすぐ分かります!

②木材を横に渡す

さきほど作品の両脇に置いた木材に交差させるように、別の木材を渡します。これで手置き台の完成です!

あっけなく完成!(笑)

拍子抜けしてしまうかもしれませんが、あとは交差させた木材の上に手を乗せて絵付けするだけ。

③木材を移動させながら絵付けする

作品の上で手を自由に動かすことができるので、絵付けしたい場所にピンポイントで到達できます。

もし作品の下部を絵付けしたければ木材を下に動かし…

同じように木材に手を乗せて絵付けできます。

また、木材を斜めに渡すなど、自分が絵付けしやすい角度に調整可能です。

木材の厚みが必要なワケ

すでにお気づきかと思いますが、【木材の厚み>作品の厚み】にする理由は、横に渡す木材が作品に触れないためです。もし作品の厚みが木材の厚みを上回ってしまうと、木材を渡したときに作品に触れてしまい、「乾燥前の絵の具に触れないようにする」という本来の目的を果たせません。

もし木材の厚みが足りないときや、厚みの差がギリギリで不安というときは、木材を2枚重ねてみましょう^^

こうするとさらに安心ですよね。ただ、誤って木材をすべらせてしまうことがあるので、重ねた木材は輪ゴムなどで固定すると、なお安心です。

ちなみに、分厚い本などで木材の代わりにすることも可能ですが、両脇に置くものは高さが同じである方が良いです(高さがチグハグだと、絵付けしづらいです!)。また、厚みのある本を置くとそれだけ作品と手の距離が離れてしまい絵付けしづらくなるので、厚ければ厚いほどよい、というわけでもありません^^

準備しておきたい木材の本数は?

もしこの方法を採用する!という場合、最低3本は木材を揃えましょう。作品の両脇用に2本、作品の上に渡す用に1本=計3本の計算です。また、上述の通り作品の厚みによっては木材を数本重ねたいので、両脇用を2本追加して5本もあれば良いのではないでしょうか^^

私は6本持っていますが、一度に全部使う機会はあまりありません。収納の問題もありますから、必要最低限の本数あれば大丈夫です!

邪魔というほどではないけれど、他の用途に使い回すアテもありませんしね…(笑)

簡易版「手置き台」の良いところ

この手作り手置き台の良いところは

①サイズを柔軟に調整できること

②安価であること

の2点です。横に渡す木材の長さの分だけ、幅の大きな作品に対応できます。高さも、木材を重ねることで調整可能です。また、100円ショップで購入できるほどお安いのも嬉しいですよね^^

簡易版「手置き台」が使えないケース

便利な手置き台ですが、使えない場面もあります。花瓶などの立体物に絵付けするときです。今回ご紹介した手置き台は、タイルや薄いお皿のような作品に絵付けする際の補助具なので、作品自体に高さがあるものには不向き(;;)

立体物に絵付けするときは、作品を横に寝かせたり、自分の両ももで挟む(人には見せられない格好・笑)など、工夫してみてくださいね!

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