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気負わず楽しむ、陶器絵付けの教室です。
2020-07-08

オーブン不可の陶器に絵付けはできないの?

こんにちは、山岡ルイです^^

私がお伝えしている、ペベオ・ポーセレン150という陶磁器専用絵の具は、絵付けをしたお皿やタイルなどを家庭用オーブンで加熱することで色が定着します。

オーブンで焼き付けて完成です!

先日、生徒さまから

「オーブン使用不可のものには絵付けできないのですか?」

という質問がありました。これは、ポーセレン150の絵付けを始めた方なら誰もが疑問に思うことだと思います。せっかく絵付けをしたのにオーブンで焼き付けできないと、作品が完成しませんもんね(;;)

オーブン不可の陶器にも絵付けは可能◎

結論からいうと、オーブン不可のものにも絵付けは可能です。

というのも、お皿の裏によく書いてある「オーブン使用可/不可」という表示は、「お皿が急激な温度変化に耐えられるか否か」を表しているんです。

グラタン皿など「オーブン使用可」のお皿は、オーブン調理が終了してすぐにオーブンの扉を開けても、お皿が割れたりしませんよね。これは、そのお皿が急激な温度変化(オーブンの中と外の温度差)に強いからなんです。

陶磁器は、制作過程において陶芸窯で1,000度前後の高温で焼成されています。家庭用オーブンで150度などの超低温で加熱する分には、お皿が割れてしまうといった心配はいらないです^^

「オーブン使用不可」の陶磁器は冷却時間をしっかり取る!

では、「オーブン使用不可」のお皿や陶器に絵付けした際に注意したいポイントをお伝えしますね。

それは、作品の焼き付け後にオーブンの庫内がしっかり冷めるまで、オーブンの扉を開けないことです。

急激な温度変化に弱い陶器を加熱したら、オーブンの中の温度と、外の気温が同じくらいになるまで放っておきましょう。私は最低3時間くらいは放置していますし、時には夜寝る前に焼き付けを始めて、そのまま朝まで置いておくこともあります(笑)

せっかく絵付けした陶器が割れてしまったら、これほど悲しいことはありません。愛情込めて絵付けした作品を長く愛用できるよう、焼き付け直後の取り扱いには十分注意してくださいね^^

絵付けできる陶器の幅がグーンと広がる

私も絵付けを始めた当初は「オーブン使用可/不可」の表示にとらわれていました。色々な食器屋さんや雑貨屋さんを回って、たくさんのお皿をひっくり返して(笑)、オーブンで加熱してよいかどうかひとつずつ確かめていたのです。

オーブン使用可能なお皿を見つけても、なんだかごつごつした分厚いお皿が多かったり、デザインの選択肢が限られていたりと、落胆したものです^^;

そこから色々調べて、オーブン使用不可の陶磁器でも絵付けに使用して問題ないと分かってからは、ぐーんと選択肢が広がりました。

形・色・厚みなど、絵付けできるものに制限を設けなくなったので、自分の目指す表現が追求できるようになったんですよね。この写真で使っている丸いプレートは、もともとレストラン向けのおしゃれなお皿として売られていたものです。

既製品を違う視点で見ると意外な作品に転用できるので、色々な陶磁器を買っては絵付けにチャレンジしていますよ^^

こういった陶磁器の基本的な知識もお伝えできるのがベーシックコースです。ぜひ紹介ページをご覧いただけたらと思います!

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