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気負わず楽しむ、陶器絵付けの教室です。
2022-07-04

感性を刺激して、自分の世界を広げよう(^^)

「普段使いの陶器絵付け・スタジオアートピース」の山岡ルイです(^^)

私は普段、陶器絵付けのノウハウをお伝えするブログをメインに発信しています。

・伝えたいノウハウ

・読者さんの役に立つ!と思うノウハウ

・知っておくと絵付けが楽になるノウハウ

こういったものを、言葉にして、理屈にして、なんとか上手く伝えられるように毎日四苦八苦しているわけですが(笑)、こうした発信は「絵付けを外の世界に広げていく」ために必要なものとして位置づけています。私自身はもともと感性優位の人間なので、論理的に考えるとか伝えるといった作業は大の苦手。考え方や伝え方を意識的にトレーニングしながら、日々の発信を続けています(^^)

さて、ただお役立ち記事を発信していたらいいというわけではなく、陶器絵付けという一種のアートに関わっていくには新しいデザインや作品を生み出していくことになるわけですが、これは理屈だけでは生まれてきませんよね。クリエイティブな作業には感性が必要になってきます。論理や理屈が「外の世界に広げていく」ためのものとするならば、感性は「自分の世界を広げる」ためになくてはならないものです。自分の中にストックされているアイディアやネタはいつか枯渇したり、使い古されて新鮮みを失っていくもの。定期的にチャージして、新しいものを生み出すガソリンにしていかなくてはいけません(^^)

「感性」という言葉を辞書で調べてみると、「物事を心に深く感じ取る働き。感受性。外界からの刺激を受け止める感覚的能力。」とありました(goo国語辞書より)。よく「感受性豊か」と表現したりしますが、感性が豊かであるほど、色々なものをアンテナに引っ掛けて、自分の創造の活力を生み出すことができますよね。感性が豊かな人ほど、嬉々として作品作りに取り組む印象があります。豊かな感性のタンクから、様々な作品をアウトプットしていく作業は、創造に向き合う楽しさを広げてくれるんです。

ではその感性はどうやって豊かにするの?という話になると思いますが、あまり難しく考える必要はありません。ここでは私が、(陶器絵付けというひとつの分野に限ったお話ではありますが)普段から自分の感性を刺激するために意識的にやっていることをいくつかご紹介したいと思います!

①大型書店/古本屋/図書館めぐりをする

私はもともと本好きで、書店や図書館といった場所が大好きなのですが、こうした場所はアイディアの宝庫です。珍しい本、専門書、大判の美術書など、なかなかお目にかかれない本をたくさん扱っています。

地元の図書館・武蔵野プレイス♪

オススメは自分が興味惹かれる美術書や写真集から入っていくこと。試しに1冊手に取ってみると、別の本も気になってきて、興味関心が数珠つなぎに湧いて出てきます。特に古本屋さんに入ると、時代を経た本の雰囲気も手伝ってか宝探しのようにワクワクしてきますよ(^^)

私がよくチェックするのは、

・古代の美術品が掲載されたもの

・中世〜近代の美術書

・デザインの指南書

・陶磁器にまつわるもの全般

・海外の写真集

などでしょうか。手に届くものでどうしても欲しいものであれば購入することもありますが、それよりもとにかくたくさんの本を横断的に眺めて、自分の中にアイディアをストックしていく方が多いですね。

②インテリア雑誌/ライフスタイル雑誌/グルメ雑誌を読む

旬の話題を凝縮した雑誌を読むことも多いです。私が良く読むのは、

・THE WORLD OF INTERIOR

・ELLE DECOR

・BRUTUS Casa

・& Premium

などでしょうか。雑誌の中で陶器の扱いは「画面を構成する一要素」に過ぎません。風景の一部として扱われているので、それが逆に勉強になるんですよね。

陶器やうつわがテーマの号もありますけどね!

陶器絵付けをやっているからと言って陶器ばかり見ているわけではなく(笑)、あくまで生活のワンシーンに入ったとき違和感がないもの・使われているシーンが想像できるものを感覚的に掴むのに、雑誌は最適です(^^)グルメ雑誌では、うつわと料理の組み合わせからアイディアが湧くだけでなく、今日の晩ご飯の献立が思い浮かんだりもして一石二鳥です(笑)

雑誌は美術書などに比べてカジュアルな媒体ですし、「今」「旬」なスタイリングがしてあるので、「こんな風景に合う作品を作ってみたいな」「こんな陶器の絵付けにチャレンジしてみたいな」というアイディアに出会いやすいですよ!

③散歩する

非常に古典的な方法ですが(笑)、本やスマホとにらめっこするだけでなく、もっと外を歩いてみましょう!太陽の光を浴びて自然の風に吹かれていると、凝り固まったものが流れていきます。開放的な気分になるので、感性のアンテナも立ちやすくなるはず(^^)

リラックスして散歩していれば、普段は目に留まらないものが急に気になってきたりします。意外とボーッとしている時に見たものが良いヒントになって作品作りに繋がったりするので、散歩はやめられないんですよね(笑)

気になるものがあったら写真を撮ったり、メモしたり、スケッチしてみたり…後から役に立つかどうかはひとまず考えず、心に留め置く感覚で気楽に受け止めてみましょう!

④美術展に行く

散歩のようなまったりした感性刺激法(?)に対し、もっと直接的に感性を刺激されるのが美術展などの催しに行くことです。(当たり前ですけど)世の中には星の数ほどの素晴らしい作品があり、創作への熱意を持った人がいます(^^)

写真撮影OKの作品展です。

作家のナマの熱意、言うなればむき出しの熱意に触れることで、自分の感性も刺激されるし、創作意欲が高まること間違いなし(^^)

6年前に行った美術展の写真が残っていました!

行ける範囲でかまわないので、足を運んでナマの作品を見てみましょう。自分の感性のスイッチを力強く押してもらえるはずです。

まとめ

創作活動に必要な感性を高める私なりの方法をご紹介しました。感性を刺激していると、キャッチできるアイディアの量が増えます。感性の扉が大きく開くことで、入ってくる情報量が増えるイメージです。道端の雑草、鳥の鳴き声、ふと目にした新聞の片隅…それこそ色々な場所から思いがけないアイディアのタネが見つかるようになります(^^)

自分の頭の中だけで考えて、なんだかモヤモヤしている時には、創作意欲もなかなか湧いてこないものです。そんな時は気が乗らなくても(笑)散歩してみて、外界の空気を取り入れてみましょう。ほんの少しのきっかけで、気分が前向きになり、アイディアも出てくるというものです♪

感性を養うことは、理性を鍛えることより、ないがしろにされがちです。でも、人間味ある豊かな生活に感性は絶対必要だと思います。とある本で読んだのですが、人類が農耕を始めるより岩壁に落書きをし始めるほうが何千年も早かったらしいですから、人に感性が必要なのは間違いないです(笑)

無作為に、ムシャムシャと取り込んだ雑多なヒントたちは、めぐりめぐって自分の生み出すものにつながっていきます。感性のタンクを満タンにして、クリエイティブなアウトプットにつなげていきましょう(^^)

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

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