【豆知識】小さなワークショップの開き方
こんにちは、ホームポーセリンアート講師の山岡ルイです^^
今日は、絵付け経験者さんに向けて「小さなワークショップの開き方」を書いてみようと思います。
絵付けを学んだら、人とシェアしたくなるのは自然なことです♪
最初は趣味として始めた絵付け。でも、レッスンを受けるごと・自分の作品が増えるごとに、段々「私も人に絵付けを教えてみたい」と思うようになってきませんか?そういう気持ちを実際に教えてくれる生徒さんもいらっしゃいますが、心の中でこっそり考えている生徒さんもいらっしゃるかもしれません^^
自分で絵付けにチャレンジしてみて、絵付けって楽しい!と感じ、その気持ちを他の誰かと共有したいというのは、とても自然な感情です。
美味しいものを食べたら誰かにすすめて、共感してもらいたくなるのと同じです^^
ただ、習う側の経験はあっても、教える側になるのは勇気のいることですよね。
技術的なことはもちろん、他の先生(私とか笑)に気を遣ってしまったり、運営方法が分からなくて、結局形にする前に諦めてしまうことも多いのではないでしょうか。
私は、生徒さんが絵付けを学んだ上で「人に伝えてみたい!」と思ったなら、ぜひ実現して欲しいと願っています^^
そこで、ワークショップを開催する時に抱きがちな疑問点を挙げ、私なりの回答をまとめてみました。
①生徒さん(誰を、どうやって集める?)
②場所(ワークショップはどこでやる?)
③内容(デザイン作りや陶器の選び方、料金など)
④道具の準備
⑤その他(作品の焼き付け、生徒さんのフォローなど)
この5つについて書いてみたいと思います^^
この記事で扱うのは、「絵付けを仕事として確立したい」という方ではなく、「自分ができる範囲で絵付けを教えてみたい」という方に向けた情報になりますので、その点はご了承くださいね。
①生徒さん(誰を、どうやって集める?)
“生徒さん”“お客さん”と呼ぶと、一気にワークショップ開催の敷居が高く感じてしまいますが、最初はご家族・お友達・仕事仲間など、身近な人に声をかけてみましょう^^
初対面ではなく、お互いによく知った仲という気安さがあれば、気軽にワークショップを開けます。
「最近、絵付けを始めてね。楽しかったから一緒にやらない?」
「興味のありそうな人がいたら、誘って来て欲しい!」
こういうお願いも、簡単にできてしまいますよね^^
まずは最初の1回をやってみることが大切なので、仲良しさんに協力してもらっちゃいましょう!
②場所(ワークショップはどこでやる?)
次に決めたいのが、ワークショップの開催場所ですよね。
一番手っ取り早く、コストもかからないのは自宅で開催することです。絵付けは広い場所を必要としないので、机と椅子があれば、すぐに実現できてしまいます。
自宅の立地・アクセスが悪い、自宅に人が来ることに抵抗がある、家族の理解・賛成を得られない…など、何らかの理由で自宅開催できない場合は、場所を借りることになります^^
場所を借りると言っても、選択肢は様々です。
・シェアスペース(当校はこのスタイルです)
・カフェや雑貨店の一部スペース
・市民センターや公民館、児童館など
・絵付けを習いたい人の家に出張スタイル
「こんな選択肢もあるのね!」と思っていただけましたか?時間貸しで借りられる場所があれば、リスクもありません。行きつけのお店に頼んでみたり、お住まいの自治体に問い合わせてみると、思ってもみなかった場所が見つかるかもしれませんよ!
③内容(デザイン作りや陶器の選び方、料金など)
ここからはもっと具体的な話になってきます。
・デザイン作り
まずは、ワークショップで使用するデザインを考えていきます。オリジナルデザインを考えるのが好き・得意という方は問題ないですが、デザインに自信がないという方は、デザインが得意な方にお願いしてしまうというのもアリです^^
デザインが決まらず、いつまで経ってもワークショップが開けない…となると、モチベーションは下がる一方ですよね。それならば、絵が上手な方やデザインが得意な方にお願いした方がすっきりします。
自分でデザインすることにこだわりたい!という方は、次の記事も参考になると思います。
※当校がお渡ししているデザイン(レッスンで使用したもの、プレゼント特典のものなど)を使いたいという方は、まずご相談ください。無断使用はお断りしております^^
・陶器の選び方
次に、どんな陶器に絵付けするかというお話です。
絵付け未経験者・経験が浅い方と行うワークショップでは、お皿など平面に絵付けするのが無難です。
カップなど曲面の多い陶器は難易度が上がり、生徒さんの満足度が下がってしまいます。自分が「ちょっと簡単すぎるかな?」と思うくらいのアイテムを選ぶ方がいいですよ!
「ちょっと簡単すぎるかな?」と感じるのは、自分がプロになった証拠です!(笑)
また、絵付けする陶器も、あまり値の張るものは避け、無印良品などで購入できるものからスタートしてみましょう^^高価なものを使うと、教える側も教わる側も負担になってしまいます。
・料金
絵付けは道具(場合によっては場所代)が必要ですから、ワークショップを無料開催するのは無理があります。仲間同士で絵付けする時でも、実費はいただくスタイルがいいでしょう^^儲けるためではなく、お互いに気持ちよくワークショップに参加するために大切なことです。
④道具の準備
道具に関しては、生徒さん1人につき1セット(ポーセレン150を一揃い)を準備する必要はありません。
2〜3人で1セットを共有する計算で十分でしょう。
※筆は人数分必要です。
最初からアレコレ買い集めると、収納が負担になります。自分が持っている絵の具セットだけで賄えることが多いですから、とにかく最初は「揃えすぎない」を意識してみてください^^
⑤その他(作品の焼き付け、生徒さんのフォローなど)
もっと細かい話になりますが、ワークショップ後の流れについても考えておきましょう。
・時間内に絵付けが終わらなかった場合はどうするのか?(講師が仕上げる/時間を延長したり、別日を設ける)
・作品の焼き付けは講師がするのか?生徒さんが持ち帰ってするのか?
このあたりは、心づもりしておかないと慌ててしまいます。
焼き付けに関しては、レンジを持っていないとか、レンジの使用に不安がある方もいらっしゃるので、柔軟に対応しましょう^^(講師が焼き付けして、後日手渡しする、送料を負担してもらって送るなど)
まとめ
絵付けを学んだ方が、小さなワークショップを開くためのコツ・準備しておきたいことをまとめました。
趣味の延長でワークショップを開く場合は、あまりコストをかけず、できる範囲で、人に協力してもらいながらやるのがコツです^^
まずは最初の1回をやってみることが目標です!思ったような形にならなくても、開催できれば大成功ですよ♪あまりプレッシャーを感じないよう、楽しく取り組んでみてくださいね。質問があればいつでもLINEをください!
【余談】絵付けの世界が広がると、私のためにもなる話(笑)
余談ですが、私が皆さんに「興味があれば、ワークショップを開いてみてください♪」とおすすめするのには理由があります。
絵付けを教える人が1人でも増えれば絵付けの世界が広がることにつながるというピュアな思いもありますし、もっとリアルなお話をしてしまうと、絵付けの道具(絵の具など)の需要が減り、メーカーが生産中止、絵付けができなくなってしまうのを避けたいのです^^;
例えば、ヨガをする人はとてもたくさんいて、ヨガスタジオやヨガグッズの需要と供給は巨大ですよね。それに比べると、絵付け人口(もっと言うとペベオ・ポーセレン150を使った絵付け人口)は少ないです。そのため、需要が減り業界が廃れてしまうと、絵付けを仕事にすることはもちろん、趣味の絵付けすらできなくなってしまう!
つまり、絵付けの先生が増えることは、私(山岡)のためにもなるんですよね(笑)
余談として書いていますが、私は結構真面目に考えています。人に絵付けの楽しさを伝えることはもちろん、自分が長く絵付けを楽しむために、何としても絵付けの世界を広げ続けたいのです^^
だから皆さん、ぜひ力を貸してください!(笑)質問や疑問があれば、LINEなどでご連絡ください。私ができるアドバイスをさせていただきます。
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