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気負わず楽しむ、陶器絵付けの教室です。
2020-01-21

スペインタイルの制作過程①(大型作品:オリジナルメニューボード制作中)

こんにちは、山岡ルイです^^

先にお知らせです。1・2月開催のワークショップの日程ですが、2月開催の平日回の曜日が、水曜日→月曜日に変更になりました。(2/5(水)→2/3(月)および、2/19(水)→2/17(月))

私的な事情によるものでご迷惑おかけしますが、ご検討中の方はどうぞご了承ください。また、日程が変わったことで参加できるようになった!という方、ご予約お待ちしております^^

さて、今日のブログです。普段、家でも簡単に取り扱いができる陶磁器専用絵の具のペベオをメインに制作している私ですが、久しぶりに、伝統的なスペインタイルの制作に取り組んでいます。

まだデザイン段階ですが、テーマは「スペインバルのメニューボード」です。

着色のタッチ、陰影の付け方など、伝統的なスペインタイルの技法に則っています。

サイズが30cm x 45cmと大型なので、デザイン段階からかなりたくさんの調整作業が含まれていて、慎重に進めています。なかなか制作することのないサイズですので、ブログで一部始終を載せたいと思っています(とはいえ、数ヶ月かけて制作していくものなので、連載は不定期です^^)。

①デザインのスタートは画用紙から

小さな作品でもデザインシートの作り込みは大切ですが、大きな作品になればなるほど、注意点やメモしておくべきことが増えていきます。そのため、制作はやっぱり紙の上にデザインを起こすことから始まります。

A4の紙をつなぎ合わせて使用しました。デザインの周りにメモを書き込んでいくので、余白は多めにとってあります(紙が大きくてテーブルの上で撮影できず、床に置いていますがご了承くださいね^^;)。

デザインに使用する紙ですが、私はいつもコクヨの方眼ノートです。

このノートが使い勝手良すぎて、これ以外は使う気になれません!コクヨさん、ずっとこのノートを販売し続けてください…!

②だいたいのレイアウトを考える

土台となる紙の準備が整ったら、デザインに入っていきます。

まずは全体のバランスを決めていくため、だいたいのレイアウトをざっと描き入れていきます。修正できるようにシャーペンや鉛筆で進めますよ^^

適当が過ぎる…。

今回のデザインは(1)飾り枠(2)メニューの題字(3)細かいメニューの文字(4)絵柄(食べ物が乗ったカゴ)の4つの要素がメインになっています。

(1)飾り枠は、上下左右で均等なバランスになること

(2)メニューの題字(3)細かいメニューの文字は、レタリングのデザイン性と配置のバランス

(4)絵柄(食べ物が乗ったカゴ)は、全体のバランス感

↑こういったところが注意ポイントです。サイズが大きい&要素が多いので、最初のレイアウト決めでだいたいの配置を決めて、違和感がないか確認しながら進めます。

③デザインを描き込んでいく

だいたいのレイアウトが決まれば、細かなデザインの描き込み作業です。

均等なバランスが必要なものは定規を使いながら、また、たまに全体を俯瞰してバランスが崩れてきていないか確認しながら、作業を進めます。作業する上で気づいたこと・本番で気をつけたいことなどを思いついたら、紙の余白部分にどんどん書いていきましょう。

④着色する

デザインが終了したら、水彩絵の具で着色していきます。本番のタイルに絵付けする前に、一度紙の上でリハーサルしておくというわけですね。

・絵の具(本番では釉薬)の配合

・筆のタッチ

・絵付けする上での注意点

などなど、本番の絵付けで必要な情報はすべてメモに残しておきます。私は紙の余白を使っていますが、もちろん別のノートなどを使っても構いません。

この後は実際にタイルに絵付けしていきますよ^^といっても次の作業は来月行うので、内容のご紹介はまだ先になりますが…。どうぞお楽しみに!

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