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気負わず楽しむ、陶器絵付けの教室です。
2019-12-27

ペベオを使った絵付けのプロセス②

こんにちは、山岡ルイです^^

昨日の記事で、ペベオを使った絵付けの方法について、完成形から巻き戻しする形でご説明しました。今日は、作品のデザイン段階から絵付け直前まで、どういったプロセスを経ているのかを書いてみようと思います。

この、花柄がぐるっと一周描いてあるデザイン。これの元になった原画は、実はこういう絵です。

「え、これだけ!?」と思われるかもしれませんが、規則的なデザインが続くようなデザインは、一部分だけデザインしておけば、あとは同じデザインを並べていくだけで済むので楽です。

もっというと、手描きしているとどうしても線が歪んだりするので、規則的なデザインが並ぶ場合に全ての絵柄を描こうとすると全体的なバランスが崩れてしまいます。繰り返し並ぶパターンは、一部分だけ描いて、それをマスターデザインとして使いまわしていくのが一番失敗が少ないのです。

もちろん、パソコンなどでデザインをするような場合は、コピー&ペーストで同じ柄をきれいに並べることができると思います。そういったツールを持っている場合は、最終的なデザインを最初から作り込んでOKだと思います(私はイラレなど持っておらず、アナログなデザイン方法を採っているので、こうなっているだけです^^;)。

デザインができたら、絵付けする素材(今回の場合はお皿)にデザインを転写していきます。

まずはトレーシングペーパー(以下トレペ)に、デザインを写し取っていきましょう。

どんなものを使用しても大丈夫ですが、私はいつもA4サイズのトレペを使っています。たいていのサイズの作品に使えるからです。

まずは、お皿を等分する線だけを抽出してトレペに写します。

次に、花の部分のデザインを写し取っていきます。

今回のデザインで使用するのは、①お皿を等分する基準線と②花柄の2種類のデザインになりました。トレペにデザインを写したあとは、はさみでトレペをカットしておくと使いやすいと思います。

まず、基準線のトレペをお皿に乗せ、マスキングテープなどで固定します。

お皿とデザインシートの間に、カーボン紙(転写紙)を挟み込み、ボールペンなどで写したい線をなぞっていきます。

カーボン紙の裏表に気をつけてくださいね。

線を写したあと、トレペを外したときの写真です。実際にデザインに必要な線だけ写せば良いので、実際になぞらなくてはいけない線は、下の写真の赤い部分だけでした。

次に、花柄のデザインを写したトレペを、基準線と中心の点に合うように置き、同じようにマスキングテープで固定・カーボン紙を使って転写していきましょう。

8等分したお皿の1ピース分を転写すると、このようになります。

あとは、この花柄のピースをお皿1周分ぐるりと回していきながら、デザインを転写していくだけです。

転写し終わったら、実際にペベオを使って絵付けしていく段階に入っていきます。ちなみに、カーボン紙で転写した線は指でこすると簡単に消えてしまうので、絵付け前に間違って消してしまわないよう注意してください。

完成時にいらないカーボン線は、ある程度制作が進んだ段階で消しておきます。上に乗せたペベオがしっかり乾いていることを確認して、指でこするか、竹串(つまようじでもOK)でこすって消してしまいましょう。

説明しやすいように、完成形から巻き戻して説明したり、時系列で説明したりと入り組んでしまいましたので、次の記事でちゃんとまとめてみたいと思います^^

ここまで読んでくださってありがとうごいました!

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