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気負わず楽しむ、陶器絵付けの教室です。
2021-02-27

オーダーメイドのネームプレート(命名書)のこだわり

こんにちは、ホームポーセリンアート講師の山岡ルイです^^

昨年末に生まれたお子様のネームプレート(命名書)をオーダーいただきました。毛筆タイプの命名書はお七夜に用意するため、私は形式に囚われず好きにやってオーケーとのお言葉をいただきまして…(笑)、感性をフル動員してデザイン。

お名前などの文字はすべて架空のものに差し替えています!

そもそも「ネームプレート」とは表札や名札のことを指すようで、これをネームプレートと呼んでいいのかは分からないのですが…「命名書」と呼ぶのも違和感があるので(笑)、ネームプレートと呼ばせてください^^

このようにお子様のネームプレートをデザインする際に、私がこだわっている点が3つあります^^

①お名前の由来

もちろん一番大切にしたいのは、ご両親がお名前に込めた意味。今回のオーダーでも、パパ・ママがお子様にたくさんの愛情を込めて、健やかな成長を祈っていることが伝わってきました。

なるべくお名前の由来を連想させるようなモチーフを入れるようにしています。

②誕生日の花やイメージカラーを入れる

実は、366日の1日1日に、誕生日のお花があるのをご存知ですか^^?

考え方や流派(?)によって、花種に多少の違いはあるようですが、私はなるべく誕生日のお花をデザインに入れ込むようにしています。誕生日の華やかな雰囲気が出て、やっぱりお花は特別なモチーフです。

ただし、花言葉が不吉なものだったり、ご両親の好みと外れる場合は除きます!

ほかにも、お子様のイメージカラーや雰囲気など、ご両親からヒアリングしたり、私の第一印象なども交えて、色を決めていきます。

また、今どき「男っぽい」「女っぽい」なんて概念は古いかもしれませんが、男の子であればあまりラブリー路線にならないように、女の子であれば曲線的なモチーフを多めにするなど、性別によっても少しずつ調整しています^^

③大人になっても観賞に耐えるデザイン

実は、ここが一番のこだわりポイントだったりするのですが、

お子様が大人になったときに飾っていても違和感のないデザイン

を心がけています。

もちろん、赤ちゃんのときに使ってこそ活きるデザインは多いのですが、私は大人になっても楽しめるデザインがいいなって思うんですよね^^

お子さんのネームプレートであっても、少し大人な雰囲気を目指した方が、リビングにずっと飾っていても違和感のないデザインに仕上がる気がしています。

制作の様子を写真でお届けします!

さて、ここからはネームプレートの制作風景を写真でご紹介しますね^^

①下描き

なんとまあ、これで下描きと言えるのか!?(笑)でも、私の下描きっていつもこの程度なんですよね…下描きの線(カーボン線)が残ってしまうと見た目が悪くなるし、計算し尽くして絵付けするよりは、その時のフィーリングに合わせて筆を動かす方がうまくいく気がして^^

とにかくこの状態から絵付けがスタートします!

②メインモチーフを描き入れる

今回、メインになるモチーフは青いお花。作品の印象を一番左右する部分です。中央に入る文字の邪魔にならないよう、それでいて、しっかり華やかさが出るボリュームであることが大切です。

③サブモチーフを描き入れる

次に、サブモチーフとなる葉っぱを描きます。

以前、「余白を埋め、作品を上品にまとめてくれるのは“脇役”です!」とお伝えしました。

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今回は青い花がメインで、サブモチーフとなる脇役は葉っぱです^^画面が寂しいなと感じるところや、お花が密集していてクドイかな?と思うところに葉っぱを配置していくと、作品に「軽さ」を出したり、より植物らしさを出すことができます。

④ゴールドで華やかに仕上げる!

次に、ポーセレン150のアウトライナーを使い、お花のめしべや枠、アクセントのドットを描いていきます。ゴールドは華やかさが増すし、アウトライナーを使えば立体的になって作品に奥行きが生まれます^^

ここまで完成したら、全体のバランスを見つつお花や葉っぱ等を加えて、ほぼ完成です!

⑤文字を書く

最後は文字ですが、ここから先はプライバシーの関係で省略させてくださいね!

ネームプレートって、本当に個人情報の海ですよね…(笑)

お子様の健やかな成長を願って…

ネームプレートのオーダーは、こちらまで幸せな気持ちをいただけます。

お子様が健やかに成長してくれるよう、ポジティブな気持ちをたくさん込めるのが一番のポイントかもしれませんね^^

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

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