アーティストタイプと教育者タイプ
こんにちは、山岡ルイです^^
今日は、アートの世界でよく話題になる、アーティストタイプと教育者タイプについて書いてみようと思います。
両者の言葉の定義ですが、アーティストタイプはいわゆる職人タイプで、自分の技術を高めたり、個人の作品を作り上げることに集中するタイプ。教育者タイプは、自分の技術を広く伝えることに重きを置くスタイルとしますね。
私はどちらの側面も持ち合わせていて、どっちつかずでいることにジレンマを抱えたこともあります。
黙々と作品に向き合っているとき(アーティストとしての自分)と、生徒さんと楽しく制作しているとき(教育者としての自分)のどちらも楽しくて、アーティストになりきれないし、教育者として先生の立場も捨てきれず…といった具合でした。
そして私の答えは「どちらの自分も本当だ」という、何のひねりもないものでした(笑)。そもそもどうしてどちらか一方を選ばなきゃいけないのか?という話でもありますよね。
その時々で、どちらの立場にいるかによって、思考パターンも違っているように思います。
アーティスト全開のときは、ひたすら自分の技術の限界への挑戦。もっと上手になりたいし、イメージを形にするために必要な技術を貪欲に追求している感じです。自分以外の人に何かを教えようと思うと、技術的レベルの調整が必要ですけれど、自分と作品の2者しかいない世界では、とことん突き詰めていくことができます。
逆に教育者として生徒さんと接しているときは、「タイルアートって楽しいよね!」「自分の手で何かを生み出すのって素敵だよね!」というメッセージを共有したいのが先行しているので、細かな技術的指導は、求められない限り、前面に押し出すことはしないようにしています(致命的ミスとかは、速やかに対応していますよ!)。
技術の向上を目指している方、息抜きにきている方…教室に来てくださる理由は様々です。せっかく貴重な時間を使って来てもらっているのだから、生徒さんの参加動機を満たすことに集中して、一緒にいた時間が有意義で楽しいものとして残って欲しいと思っているんです。
うまい例えが見つかりませんが、アーティストとしての自分は「和食」、お教室をしているときの自分は「洋食」という感じ(余計ややこしいわ)。
基本的には和食が落ち着くんだけれど、そればかりでは息が詰まるので、洋食の日も欲しい!という感覚です。伝わってます?(笑)
どっちつかずな私も私。それでも自分の気持ちに正直にいようと考えるようになってから、ずっと気分が楽になりました^^
このブログを読んでくださっている方の中に、もしこういう2択を抱えている方がいらっしゃったら、どっちも取るという欲張りな選択も考えてみて欲しいと思うのです。案外しっくりくるかもしれませんよ。