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気負わず楽しむ、陶器絵付けの教室です。
2017-08-16

スペイン留学するまでのいきさつ

ブログをご覧下さってありがとうございます。
2012年のスペイン留学の思い出をたどりながら、
私がタイルアートとどう出会い、どう変化したのかを綴ります。
留学のみならず、海外へ出てみたいけど悩んでいる…そんな方の参考になれば嬉しいです。

スペインタイルとの出会い

2010年、職場と家を往復する日々のなか、これといった趣味もなく、せっかくのお休みもただただ消費していくだけの私でした。
平日の5日間、会社で働く自分が生活の中心で、土日の2日間はその5日間を乗り切るただの「調整日」のように感じていました。

「仕事の顔と家の顔以外に、違う顔が欲しい」と漠然と感じ、
当時リクルート社が出していたお稽古事情報雑誌「ケイコとマナブ」を手に取りました。
(現在雑誌は発行されておらず、web展開のみのようです)

外国語、ヨガ、お料理、メイクからwebデザインまで、ありとあらゆるジャンルの習い事が紹介されていて、
雑誌をペラペラめくりながら、心ひかれるお教室を探していました。
もともと手を動かして何かを作るのが好きだった事もあり、自然とクラフト系のページを見ていると…。

今もお世話になっているスペインタイルアート工房さんを見つけました。
「スペインタイルって何だ?」と思いつつ(多分スペインのタイルなんだろうな、くらい笑)、
小さな写真いっぱいに飾られた色鮮やかなタイルを見て胸がわくわくしてきたのを覚えています。
早速体験レッスンを受講し、初めて作った小さな鍋敷き。

あっという間にタイル作りにハマってしまい、教室に通い始めました。

心の変化

教室に通い始めて、私の土日は色鮮やかに塗り変わりました。

他でどんなに嫌な事があっても、教室にいる時間だけは、私の為に切り取られた私の為の時間。
手を動かしている間は頭も空っぽで、トランス状態のような、浮遊しているような、とにかく心からリラックスできる時間を過ごせたんです。

職場の顔、家の顔、そしてタイルを作っている時の顔。
3つ目の顔を持ってから、例えば日常生活で辛い事があっても「私にはタイルがあるさ」なんて楽観的に考えられるようになって、私にとってタイル作りは何にも代え難い癒しの時間となりました。

段々とタイル作りの技術が上がってきて、自分のオリジナルデザインができるようになった頃、
タイル作りを通じて「自分を表現する事の素晴らしさ、尊さ」を感じ、
周りの人たちに同じ気持ちを味わってもらいたいなぁと、友人知人を体験レッスンに誘うようにもなりました。

いつも一緒に仕事したり、遊んだりしている人たちが、
同じようにレッスンを楽しんでくれるのが本当に嬉しかった^^
この頃から、タイルアートの素晴らしさをたくさんの人に知ってもらいたい!
と思うようになったのかもしれませんね。

本場の空気を感じるため、スペインへ!

教室に通うようになって1年、スペインに行って本場の空気を感じたい。
スペインでタイルを作ってみたい…。
そう思うようになるのも自然な流れだったように思います。

留学資金を貯める為の1年間の準備期間を経て、スペイン短期留学を果たします。
お金もギリギリ、スペイン語にも不安はあったけれど、
とにかく行くんだと決めていました。

留学時代の話の前に結論になってしまいますが、海外留学や長期滞在を迷われている方は、
是非その気持ちに素直に、一歩を踏み出して欲しいと思います。

良い事も悪い事も、思い通りにならない事もたくさん起こるのが海外。
「自分の当たり前は、世界の当たり前ではない」と体で学べるし、
自分の小ささや、人の善意のありがたさを日本にいるよりも更に強く感じます。

現地で合流し、一緒にバルセロナを旅した日本人の友人は
「旅は肥やしだよ」と言っていました。
彼女はその時世界中を回って勉強し、たくさんの事を体験・吸収して、今は日本で大活躍しています。

目の前の体験が、その後の人生に何か影響するかなんて分からない。
でも体験しなくては、影響がある可能性すらゼロなんですよね。
だからもし掴めるチャンスがあるなら掴んで一歩踏み出して欲しいなと思います^^

最初から暑苦しい文章になってしまった笑。
しばらくスペイン留学の話が続きます。

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