今月の修了生さん特典「小技を使って奥行きのあるブドウ柄を描こう」
「普段使いの陶器絵付け・スタジオアートピース」の山岡ルイです(^^)
コースメニューを修了した生徒さんに毎月お送りしているオリジナルデザインのプレゼント特典。今月はちょっとした小技を使って絵付けすると楽しい、ブドウ柄をお送りします!
1月にブドウ柄のデザイン…はい、私、季節感を捨てました(笑)もとから旬?シーズンもの?に乗るのが下手な人なんですけど、なるべくその時期に合わせたものを意識してデザインしてきました。
…が(笑)、「良いデザインを思いついたけど旬じゃないからやめておこう」ってなるのが寂しいのと、縛りがあると良いアイディアが浮かびにくくなる気がしていたんです。あと、絵付けってじっくり時間をかけて取り組んでいたらいつの間にか季節が巡っていることもよくあるし、そこまで季節感を重視する必要ないのでは?と思いました。
必死に自分を納得させているだけにも感じますが(笑)、今私がお届けしたい!と思ったデザインを送らせてもらいますね(^^)
段階分け・筆使いで奥行きを表現する
前置きが長くなりましたが、今回のデザインのポイントは「奥行き感」です。色を複数重ねること・筆の使い方を工夫することで、ブドウの葉がより立体的に見えるよう絵付けしてあります。絵付けの様子を順を追ってご紹介しますね。
一番下に薄く黄色を敷く
まず、葉のベースになっているのが黄色です。
大きめの丸筆を水で湿らせたあと、水分を強めに拭き取ります。毛先がボサボサになる程度が目安です。ボサボサにした筆先に絵の具を少しだけ取り、陶器の上にスタンプを押す様に、ポンポンと絵の具を置いていきます。一気に濃く塗らないよう、少しずつ色を重ねて理想の濃さにしていくイメージです。
全体図はこんな感じ。すべてを塗りつぶすのではなく、部分的に白を残すことで、より奥行きが演出できます。
二段階目に黄緑を加える
黄色の次は黄緑を重ねます。※下地の黄色が乾燥してから塗り重ねるようにしましょう。
私はマラサイトグリーンという黄緑を使用していますが、黄緑を持っていない場合は緑と黄色を混ぜることで黄緑を作ることができますよ。
黄色を塗った時と同じく、毛先をボサボサにした筆に絵の具を少量取り、陶器の上にポンポンと絵の具を置いていきます。塗る面積は黄色より狭くした方が、下地の黄色が活きてきます。
最後に茶色をプラスしてよりリアルな雰囲気に
葉の絵付けの仕上げは茶色です。葉が少し枯れた風にすることで、よりリアルな雰囲気を出していきます。
茶色に関しては、たくさん入れすぎると絵が汚れた印象になるので、控えめに入れていきましょう。
ブドウの実の方にも濃い紫を重ねて、絵の具の工程は終わりです。どうでしょうか?立体感・奥行きが表現できたかなと思います(^^)
最後にゴールドのアウトライナーで実の上に線を入れて、完成!
今回は小さいタイルに絵付けしましたけど、お皿や花瓶などに絵付けすると、主役級の作品になるのではないでしょうか。
修了生の皆さんにはPDFでデザインシートをお送りします。楽しみにしていてくださいね!